ヤケ☆チキがどういうものか分からない方はこちらをご覧ください。
前回の続きです。
・・・・・・寝ぼけながら書いたせいか、結構ぐだぐだ・・・・・
たぶんそのうち書き直すかも・・・・
もともと一人が乗ることを前提としてあるコクピットは、成長しきった男二人が乗るには狭すぎた。
なので、ある程度移動するまで私はナイトメアにしがみ付くことになった。
そりゃ最初は戸惑ったけど、まぁジェットコースター・ハイパーヴァージョンと思えば楽しめるかな、と諦めた。
まぁ、いくら美人でも男同士で密着ってはたから見る分にはいいけど自分がやるのはごめんだし、ね?
掴まっている場所は、ナイトメアの右肩。
赤く塗装されたそこはよくよく見れば細かい傷が入っており、それなりに使われていることが見て取れる。
私はそこに右腕一本で掴まり、できるのなら左手もどこかを掴んでいたかったけど、ナイトメアの構造上無理があるため断念。
さてさて、先ほどは「やってもらいたいことがある」とか言っていたルルーシュはいったい私に何を頼むつもりなのかな、とか考えていたら、銃声の音が近づいてきているのに気付いた。
ルルーシュもそれに気づいたらしく、瓦礫の物陰へと静かに機体を寄せ、あたりを窺うように身を屈める。
そうして私も僅かに身を乗り出し視界を巡らしてみれば、戦車らしきものが数台瓦礫の向こうと通って行き、ちょっと胸がどきどき。
不安にか高鳴る胸を服の上から軽く押さえ、小さく息を吐きだしたとき、ぱしゅっとコクピットの開閉音が。
視線をそっちへと向ければ、ぱちりと視線が合い反射的に微笑みを(癖って怖いね)。
すぐにそんな場面じゃないと表情を取り繕えば、ルルーシュはほんのりと頬に赤みを刺したまま視線をあらぬ方へ。
(うへ、反応がいちいち可愛いなぁ・・・・v)
とか内心デレデレしてたりするけど、勿論そんなもの表には一ミクロンも出しはしない。
「・・・・・それで?」
「あ、ああ、お前にやってもらいたいことがあるのだが・・・・」
「できる範囲なら」
「・・・・・・ちなみにサザーランドの操縦は・・・?」
「(そらきたー!!どうするっ、正直に答えるか否か!出来ないとかいったら超だせぇよなぁっ!!)・・・・中を見せてもらっても?」
最初にチラ見したときどことなくゲーセンで見たことのある感じがしたから、もしかした運よく、実はゲームと同じ☆ とかってないかなー、ないよねーとか思っていた。
実は私が生まれ変わった世界のジャポンは、前世の日本よろしく、娯楽にとびぬけた技術を誇っている。
そのなかでもアーケードゲームは凄まじく、体感筐体ゲーム機なんかはそりゃぁもう多彩な種類、難易度、タイプが(本物知らないけど)本物並にリアルさが追及されてるんだ。
で、やっぱりオタな自分の欲求に逆らえず、アーケードならばまだ男の子の遊びで普通と言い訳し、遊びまくりました。
いろんな種類を。
たとえばガ〇ダムシリーズ。
まさかあるとは思わなかったけど、ありました。
他にも色々、たくさん遊びまくりました。
これでもしまた異世界に生まれおちても大丈夫だーいとか、現実逃避しながら遊び呆けました。
・・・・・・・まさかマジで異世界にトリップかますとは想像してなかったけど。
「(ってわけで、どうか私の知ってるゲームと同じでありますように!!)・・・・・・・・・・・・」
ふたたびバクバクと嫌な鼓動を始めた心臓を余所に、身を乗り出してコクピットの中を見回してみれば・・・・・・・・
(ィよっしゃぁああああああああっ!!!!)
「・・・・・(ゲームの操縦方法とすべて同じなら)可能だ」
「そうか・・・・・」
「それで、私は何をすれば?」
「とりあえず時間がない、中へ」
「・・・・(え、ちょ、おまっ)二人で、か?」
「・・・・・・・・・・ああ(むすっ)」
あ、なんか照れくさいのかむすっとしてるルルーシュめっさ可愛い。
「・・・早くしろっ!」
「あ、ああ・・・・・・・」
そんなわけで、初めての搭乗☆
でもやっぱり二人でコクピット搭乗はきつく、屈むことも難しい、わずかな隙間に身を寄せるのは危険、どうするのかとルルーシュを見ていれば、なんと、なんとっ、なんとっ
私の膝の間に!!!
やべ、鼻血出そ・・・(男同士は無理だと思ったけど全然おっけーだわ、やっぱ)
「きゅ、窮屈だろうが我慢してくれ・・・・っ」
「・・・・・・・・・・ああ」
「そ、それじゃあこのマップを見てくれ・・・・」
「ああ」
「ここに、崩れかけだがビルがある。俺は別の作業をしなければいけないから、その間ここへ5分以内に移動を・・・・頼めるか?」
「・・・・・了解した」
興奮してアドレナリン大量放出なのを根気最大減で抑え込みつつ、静かにペダルを踏み込んだ。
そしてゆっくりと、だけど徐々に速さを増していく機体に、今度は別の意味で興奮し始めた。
(こいつ・・・・動くぞ!)←古っ
昔から一度言ってみたかった台詞をさらりと心の中でのみこぼし、若干上機嫌で機体を動かしてみれば、驚くほどすんなりとアクロバティックなことも出来た。
「西口だ、線路を利用して西口方面まで移動しろ」
ちょっとウキドキしてたら、唐突にルルーシュの声が。
ちらりと視線を向ければ彼の手には無線機があり、どうやらそこに声を掛けたらしい。
『誰だっ、どうしてこのコードを知っている!?』
「誰でもいい。勝ちたければ『私』を信じろ!」
『勝つ・・・・っ』
なんか知ってるやり取りだなーと思いつつ、操縦に集中。
ちょちょいのちょい、って感じ?
あっというまに指示されたところへと到着すれば、満足そうなルルーシュの横顔。
「思った以上だ・・・・」
小さくそう呟く声が聞こえ、内心小躍りしそうなほど舞い上がる。
でも無線機越しに聞こえてきた声に意識をすぐさま戻し、視線をそちらへ。
『おいっ、これからどうすればいい!?』
「『私』を信じたからには勝たせてやる・・・・この上にとび移れ!」
『分かった!』
崩れた隙間から外をうかがえば、赤い機体が飛び上がり、向かってきていた電車へと飛び乗る姿が確認できた。
「迎撃の用意!」
急に言われた言葉に反射的に体が動き、先ほどの赤い機体と同じように飛び上がる姿勢の機体を目にした瞬間、何をすればいいのか瞬時に理解。
機体が飛び上がるのに合わせ、おそらくこれだろうと思われるスイッチを押せば発射されるスラッシュハーケン(らしきもの)。
続いてもう一機残った機体へアサルトライフル(・・・で、あってるよな、これ)を向け引き金を引けば、面白いように機体へと吸い込まれていく弾。
こうなればもはや状況は不利と見たのか、その機体の主はあっさりとコクピットを射出させた。
「移動を・・・・」
「了解」
男同士密着なんてごめんとか言っておきながら、結局は悶えるのが腐女子のサガ・・・。
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