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 まだ本編連載も序盤だというのに、仕事中に考えてしまったよチキン☆侍の番外編。

 ちなみにヤケチキとは、『ヤケッパチキン放浪記』の略です。

 時間軸は原作の旅団編が始まる直前で、これから書こうと思ってる内容もバリバリ出していこうという読み手に優しくない、まさしく自己満足の話です。


 内容的は、アンティークショップで買った懐中時計に変な念がかかっていて、ネジを巻いた瞬間異世界トリップ~。まさに「え゛っ!?」な状態。


 ここで説明、懐中時計の秘密☆
 元の持ち主は病弱で、物心ついたときから家を出たことのない(そこそこ)お嬢様。彼女は暇つぶしで呼んでいたさまざまな本の世界に魅了され、いつしかその自由な世界を実際に見てみたいと思うようになり、いろんな偶然が重なり念が発動。生まれた能力が「精神体のみを異世界へ飛ばし、旅をしている間現実世界の時間は一切経過しない」という、すさまじく腐のつく女性方に好都合なもの。
 でも本当は自分の体で動いて、触れて、関わって、登場人物とイヤンな関係になりたいわぐふふ・・・とか思いながらお亡くなりになったため、懐中時計に掛かっていた念は威力を増し、マジで生身ごと異世界へトリップ出来る力を宿しちゃった、と。だけど世界を超えるってことはそれだけ力が必要で、今まで誰が触っても最低ラインにかすりもしなかったため、ただの懐中時計としてアンティークショップに流れ着いたのでした。な感じ。

 なので大量にオーラを食う代わり、使用者は異世界へ生身でトリップ可能なうえ、現実世界であるハンター世界では時間の経過なし、ついでに異世界に行っている間、使用者の身体年齢にも変化なしという腐のつく人種にはすんばらすぃアイテムなのです。
 ちなみに生身ですので傷を負ったり病気で死んだりする可能性はあるわけですが、ここはまぁ夢なので、考えない方向で。


 とりあえずそんな感じに異世界トリップをチキン侍主はしちゃいます、な番外編を、これからこそこそブログで書いていこうかなって思ってます。
 なので残念ながら名前変換はできませんが、それでもいいって方はどうぞ下のプロローグからお読みください☆












 なんとなく立ち寄った小さな町の小さな雑貨店。
 ぼーっと棚に並べられた品を眺めていたら目に入った、オーラを纏う懐中時計。

 たしかに精巧な作りをしてはいるものの、そこそこの審美眼スキルを持つ私からすれば中の上レベル。
 腕の確かな職人が作った物が宿すオーラとも微妙に違い、ならばこれ自体に誰かが何らかの能力を付加させたものと推測する。

「・・・・・・気になるな」

 残念なことに私の念は人や動物のステータスは分かるけど、物のもつステータスはある一定の情報(念を掛けた本人に関するデータ)がなければ分からない。
 もし危ないやつだったら困りものだけど、オーラの感じからして命にかかわるようなものじゃない、と思う。

 若干警戒しつつ手に取ってみた。

「お客さん、その懐中時計が気になりますか?」

 じっくりと見ようと手のひらの上で転がしていたら、奥から出てきた店主らしきオジサンがにこやかに声をかけてきた。
 私はそれをちらりと横目で確認し、無言で頷く。

「それは私の祖父がどこからか仕入れてきたものでしてね、100年ほど昔に貴族の令嬢が愛用していた品とのことです」

 ですが残念なことに製作者が分からず~、と、なんか長々しい話がスタートしてしまい、店に入ったことをちょっと後悔。
 やはり小さい町の雑貨屋だから余所からの客は珍しいんだろう。
 でもちょっと話長すぎ。
 流石に私の友人(某ハゲ)ほどではないけれど、煩わしいことに変わりはない。

「・・・・・・・・・いくらだ?」

 話と話の区切りを見計らい(某ハゲのおかげですっかり得意になってしまった)そう問いかければ、私がこれを購入するのだと推測し嬉しそうな顔になる店主。

「17万Jになりますが、お買い上げで?」
「・・・・・・・・・・・・そうだな、頂こう」
「プレゼントでしたら梱包いたしますが・・・・」
「いや、必要ない」

 なんとなく気になる。
 でも自分に害はなさそう。
 話の長い店主に付き合うのは面倒。
 そんな簡単な理由で購入を決めた私は、キャッシュでさっさか代金を支払い店を後にした。


 そしてその日の夜、ホテルにて私はまた懐中時計とにらめっこしていた。

 籠められた念の効果は不明。
 なんとなく自分にいいことっぽい予感がするけど、同じくらい面倒事の予感もする。
 ていうかどうすれば発動するのかも不明。

「・・・・・・・・・・・・・・・ねじでも巻いてみるか」

 とりあえず、ゼンマイ仕掛けらしいそれを動かしてみたらどうにかなるかな、と安直な考え。
 リューズを指先でジコジコまわし、手を放せば・・・・・・・・・・



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」




 視界が暗転した。










ってな感じにトリップです。
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